鎌倉の進学塾 塾長が考える、受験と国語とその先のこと- Junya Nakamoto -
2020.08.25
twitter上で #140字de学校紹介 という企画をやっています。
2021年度入試は学校説明会や行事をはじめ、中学校を訪れる機会が極端に減ってしまいました。そこで、実際に通っている生徒や卒業生、在任中の先生方からの情報などを参考に、独自の切り口で140字に各学校の「今」について、愛と皮肉(?)を込めてご紹介できればと思い、発信しています。
結構溜まってきたので、twitterをご覧になっていない方もすべて見られるように、勝手に自分でまとめてみました。(twitter画面を引用しているので表示が少し重かったらすみません)
最後にいいね&リツイートランキングも載せましたので注目度が分かるかも?
目次
では行きましょう。紹介順に特に意図はありません!
校舎に蟹が出ます。鎌倉女学院です。
【#140字de学校紹介 1:鎌倉女学院】
横浜女子御三家の併願だったが近年は難易度も人気も肉薄。入試は四科目とも100点満点。あの開成の創始者が設立。キャリア教育と英語教育に定評があり、自由な進路選択で一人ひとりと大事に向き合ってくれる。個性が伸びる。セーラー服リボンの鎌女結びが特徴的。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) July 31, 2020
いい感じで140字にまとめたと思いましたが、一番食いつきがあったのが階段の段数だったという話。
【#140字de学校紹介 2:青山学院横浜英和】
飛ぶ鳥を落とす勢いの青山学院系属校。70%の生徒が青学への推薦資格を得る噂。系属化と共学化と新校舎と午後入試の豪華四点セットで偏差値インフレ発生(10年でN偏差値10以上UP)。給食。男子の居場所は増えている。なお学校への階段数は横浜有数の156段。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 1, 2020
こちらも近くの学校。確かな情報だと思っていたら、やんごとなき事情によりバニー弁当は業者変更となったというタレコミがありました。すみませんでした。
【#140字de学校紹介 3:鎌倉学園】
建長寺の境内にあるものの学校から禅の風情を感じることはない。文武両道を謳うが真面目でインドア派も多いのが現実。算数1科目入試で2/1PMの偏差値吊り上げのみ成功。ESSが面白い。2017年校舎建て替えピカピカ。カフェテリアの食事は鎌倉が誇る"バニー弁当"が提供。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 1, 2020
挨拶のくだりで物議をかもしたりもしていますが、『「挨拶をしなさい」と言わない』という自由が山手の方針です。
【#140字de学校紹介 4:山手学院】
最大の売り"北米研修"が他校追従で目立たなくなり、あんとれぷれなーしっぷを育む学校へと大改革推進中。「責任ある自由」を謳歌した山手出身者の尖り方はなかなかのもの。"あの校舎"建替の噂あり(多分ホント)。なお構内ですれ違ってもほとんどの生徒は挨拶をしない— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 1, 2020
何かとおしゃれな品女。唯一野暮ったかったホームページもついにお洒落に。
【#140字de学校紹介 5:品川女子学院】
しゃべれる理系、数字に強い文系を掲げる品女。漆理事長の先見性・発信力の強さに保護者が先に惚れ込み、本人とのミスマッチもしばしば。PBLの先駆け。新しいモノ好きの方いらっしゃい。2020年に一部新校舎も竣工。現校舎も順次改築。実は宿題・課題の量が多め。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 1, 2020
死角が見当たらないといったら、「受からない」とか「野球強いですよねと言われる」とか死角じゃないリプがついたのがこちら。
【#140字de学校紹介 6:聖光学院】
圧倒的な進学実績。時代の要請に応え続け新たな道を拓き続ける。SSH。校舎は機能的でかっこよす。ホールもヤバい。小田和正。猪突猛進工藤校長、太陽の微笑み花家副校長に加え、最強ブレーンもいる。そして教員たちも17時40分完全下校でホワイト。死角が見当たらない— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 2, 2020
元町を眼下に通うというのが何よりときめく横浜雙葉。
【#140字de学校紹介 7:横浜雙葉】
「マーガレットの花のように」のキャッチコピー。保守寄りのカトリック校。60年踊り継がれた田毎の月が象徴的。その舞がアリなら受験を、ナシならやめよう。少人数教室など考えられた校舎は美しく機能的。先生の質も◎。進学実績は良いが人気も偏差値も下降気味。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 2, 2020
「地域に愛される」です、すみません。公式youtube面白いから見ましょう。
【#140字de学校紹介 8:逗子開成】
ここ20年で劇的な変貌。その影にスタジオジブリ社長も務めた徳間康快の存在あり。海洋教育を軸に教員一丸となった学校運営は清々しいほど。手厚いサポートで生徒保護者からの信頼も確か。地域にもされる学校に。ヨット&遠泳。どんな子でも泳げるようになる、する。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 2, 2020
公文に向かう道の鎌倉感の無さが好きです。
【#140字de学校紹介 9:公文国際】
偏差値低下が止まらないがそれを気にするそぶりなし。塾との不仲説が囁かれる。公文式はあくまで学習のサポート。私服登校で校風は極めて自由。生徒満足度は高い。かの寮生活体験も最近は選択制に。それでも学費は高い。勿論グローバル。学校の価値は生徒が決める。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 3, 2020
2021年度入試で様子がおかしい日程変更(褒め言葉)をした湘南学園はこちらです。
【#140字de学校紹介 10:湘南学園】
抜群の雰囲気と居心地の良さはそのままにいつの間にかICT先進校に。PTAも学校運営に参加。進学実績の数字を求めちゃいけない。校庭が小学校サイズ。カフェテリアは健康的でおいしい。伊藤新校長がキレものであることはあまり知られていない。人。とにかく人が大事。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 3, 2020
素敵な空間を味わうためだけに校舎見学に行ってもいいくらい。ドルトンです。
【#140字de学校紹介 11:ドルトン東京学園】
河合塾が本気で作ったドルトンプラン校。課題解決型学習。ワクワク満載の校舎設備は日本最高峰。1クラス25名。初年度学費148万。校章はサッカークラブっぽい。慶應SFC立ち上げ請負人の田邉氏が参与に。校長の荒木氏もSDGs系。まだ入りやすいよ。狙い目だよ。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 3, 2020
校舎に行くまでのグイーンと曲がってるカーブが好きです。
【#140字de学校紹介 12:慶應SFC】
慶應大10学部へバランス良い進学。企業家精神育成。2019年より初等部から半数が進学。高校からは帰国枠・全国枠で募集があり自ずとダイバーシティ。「社会の良識」が校則。6ヶ国から選べる第二外国語。駅から遠い。初夏の牧場臭は強烈。留年有。湘南慶育病院隣接。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 4, 2020
何気にほぼ毎日公式ホームページのインフォメーションが更新されているマメな学校です。
【#140字de学校紹介 13:湘南白百合】
管理型、厳しい、保守、内向的。数年でこれら全てのイメージを過去に追いやる変貌を遂げる。ICT、自主的、スピード。住宅地抜けて森の中。附設小は結構スパルタで中受組との学力差は僅か。保護者は白百合マダムとの融合が鍵。図書室改築中期待大。ごきげんよう。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 5, 2020
浅野の上階から見る夕暮れの工業地帯は結構いいです。
【#140字de学校紹介 14:浅野】
神奈川男子御三家の一角。硬派・素朴・堅実、でもいつもどこか新しい。進学校なんで進学実績大事。九転十起。各駅停車の教育は何でも盛り上がり何でもハイレベル。100周年記念で謎のリングモニュメント出現。正門先の心臓破りの坂は遅刻坂とも呼ばれる。ヒト、多すぎ。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 5, 2020
名前の響きで勝利していますよね。フェリスです。
【#140字de学校紹介 15:フェリス】
まことの自由。学校が提供するのは箱と環境。どう生かすかは生徒次第。ただしスカートの長さは自由じゃない。順次建替してきたレンガ調の校舎は格調高く美しい。聖書カバーを作るのは楽しそう。部活は控え目。石川町方面からの階段は244段で毎日健康にもいい効果。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 8, 2020
定員は減りますが、人気がないからではありません。
【#140字de学校紹介 16:日大藤沢】
抜群の面倒見で在校生からの評判は頗る良い。施設も素晴らしく高校は野球もサッカーも水泳も強豪で同級生からスター誕生も。大学隣接の附属校だが中受組は特進クラス在籍で他大受験を狙う。偏差値では青山英和は遠く霞み凋落の公文とガチンコで分が悪い。お金持ち。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 9, 2020
MEN FOR OTHERS, WITH OTHERS がカッコ良すぎます。
【#140字de学校紹介 17:栄光学園】
先生が素敵。校舎が素敵。2017年完成新校舎は卒業生隈研吾設計。90分以内の通学区域制限あり。栄光坂キツい。生徒・教員・OBに抜群の人気を誇る望月校長。上裸の中間体操という習わし。軟式野球始め頭脳戦を挑む部活動はどれも結構強い。あの制服だけはいただけない— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 10, 2020
塾対象説明会に行くとお花がもらえます。
【#140字de学校紹介 18:横浜女学院】
プロテスタント色やや強め。教室の後ろの壁がなくて廊下と一体化。職員室も壁なし。平間校長は神奈川私学の中心的存在で肝入りの新コースは功奏して人気増。優秀な若手教員の頑張りで"英語の横女"確立なるか。横浜共立を見上げる立地の寓意に負けないでほしい。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 11, 2020
結構、男くさい学校だったんですけどね、数年前までは。
【#140字de学校紹介 19:法政第二】
人気爆発の法政第二。広大な敷地に美しい校舎と圧倒的設備。法政大推薦資格を保持しつつ他大学受験可能な制度も魅力的(※選べる学部は残り物)。男子2:女子1のあざとい黄金比が女子のレベルと男子のやる気を引き上げる。JR武蔵小杉駅の殺人的な朝にはご注意を。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 11, 2020
高校受験で入るのも至難。校庭の芝生の緑が美しいですよ。
【#140字de学校紹介 20:中央大附属横浜】
前身の横浜山手女子の影は完全に消えた。周囲は閑静すぎるため行事や通学時は多少の配慮が必要。約75%が中央大進学。『附属校でありながら進学校』を豪語した結果、理系の大半が他大受験。充実した理科系設備から輩出された理系人材が流出する皮肉を抱える。— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 19, 2020
学校に向かう道は正式に「普通部通り」という呼称です。
【#140字de学校紹介 21:慶應普通部】
伝統の(オンボロ)木造に別れを告げ近代的で美しい校舎が2015年完成。独立自尊/半学半教/自我作古。主体性とつながりこそが普通部プロダクト。労作展は感動。普通部卒のイメージ=学者肌/一芸/個性派/イノベーター。硬派だヨ。95%以上が塾高へ。中学から留年あり〼— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) August 21, 2020
以後、随時追加していきます!
好き勝手書いているわけですが、決して学校に迷惑をかけようという気持ちはありません。あくまで「#個人の見解です」として、「外からはこう見えている」というところを含めてのツイートです。とはいえ、学校側からすると目障りな部分もあるでしょう(ちょっとビクビクしていたのも事実)。
そんな中、温かい目で反応してくださる学校も。
ご紹介頂きました。
ありがとうございます。 https://t.co/UYPlXqhx8S— 湘南学園中学校高等学校【公式】 (@shogak_official) August 3, 2020
そこは忖度なしでいきましょう。どんどん切り込んでください!第2波も覚悟しています。
— 山手学院中学校・高等学校【入試情報】 (@yamate_nyushi) August 3, 2020
湘南学園さん、山手学院さん、ありがとうございます。大好きです。
いいね数+リツイート数(RT)で並べてみました。twitter上の注目度が分かるかも? 分からないかも?
さぁ、ベスト3の発表です。
やはり注目度が高い青山学院横浜英和。
男子にとってもだいぶ過ごしやすくなった印象です。
元々面倒見の良さでは定評がありましたので、それを保ちつつ、中身を充実させてほしいものです。
2021年入試では定員減ですので注意が必要ですよ。
図書館(メディアセンター)も素晴らしいですし、廊下の長さは直線100mを超えるし、時計塔は謎だけど、とにかく人気。
学校訪問をすると行きたくなってしまう設備の良さがあります。
特に女子の難易度の上がり方は尋常ではありません。
いいね数ではNo.1。
映えある(?)第一位は聖光学院でした。
みんなの憧れ、聖光学院。
でも、合格が半端なく難しいので各塾の力の入れようも半端ないです。
2021年度入試ではこの風景も見られないのでしょうか。
学校情報なんて主観的なものです。ただし、それが自分の目で見て実際に学校の話を効いて確立した主観なのか、ネットや「また聞き」によって作られた思い込みなのかで、その情報が持つ意味は大きく異なります。
140字de学校紹介でお伝えしたかったのは、「思い込み」に近いような主観に揺さぶりをかけ、「いつの時代の話?」という古い固定イメージをアップデートしていくきっかけを作ることです。
140字では“揺さぶり”と“きっかけ”が限界です。そして、パソコンやスマホの情報では明らかに不十分です。
是非、一歩を踏み出して情報をかき集め、大事な志望校選びと進学を良いものとしてください。