鎌倉の進学塾 塾長が考える、受験と国語とその先のこと- Junya Nakamoto -
2020.03.25
2020年4月4日(土)よりかまくら国語塾を開講いたします。昨年10月のリリースから半年。三回の体験ワークショップと二度の説明会(と一ヶ月の延期)を経て、この度、やっと正式にスタートを切ることと相成りました。今回は、開講にあたってのご挨拶と(ちょっと切実な)お願いです。
説明会にご参加いただいたほぼ全員から入会の申し込みをいただくという奇跡が起きました。海のものとも山のものとも分からない、新しい形の取り組みにご賛同いただいた11名の第1期生のみなさまに本当に感謝です。
かまくら国語塾のスタートにあたっては、“書き手の権利10カ条”をはじめとした多数のデザインをJump Startの河内優奈さんに手がけていただきました。ありがとうございます。また、国語塾のアシスタントである山本芽衣さんには孤独なスタートを切るにあたって、多大なサポートをいただいていますし、これからも助けてもらう予定です。よろしくお願いします。
ロゴデザインやwebデザイン、写真撮影やワークショップの見学など、たくさんの友人にも支えられて開講の運びとなります。皆さんの応援あってこそです。ありがとうございました。
2月に二度実施したワークショップ。実施後の匿名アンケートでは、子どもたち本人の感想として「楽しかった」100%をいただきました。充実した表情で取り組んでくれていたので手応えはあったのですが、実際にこうした反応があると勢いがつきますし、嬉しい限りです。
アンケートでお答えいただいた声をいくつかご紹介しておきます。
国語が大嫌いだから、今日は「国語」塾に行くと聞いてイヤでイヤでしょうがなかったけど、行ってみたらワークショップがすっごく楽しくて、もっともっと書きたくなって、新しい原稿用紙を2枚持って帰ってきました。これからもかまくら国語塾に行きたいです。
始めは難しそうだし面倒だなと思ったけど、文章を書き始めるとすごく楽しかったです。とくに、先生のアドバイスがあったから良かったです。
書いている時に、コースターの色で話しかけてもらえるのも、アドバイスをしてもらえるのも、とても安心するので嬉しかったです。 ありがとうございました。
自分で想像力を働かせて元々のおとぎ話を変化させて、面白い話に出来たことに達成感がありました。
子どもたちが本当に楽しんでくれていたのだということが伝わってきて、思わず頬と涙腺が緩みました。2月の二回のワークショップも大成功だったと言えるでしょう。
4月4日のスタートに向けて着々と準備を進めています。
かまくら国語塾ではレッスン前の時間はもちろん、レッスン中も良質の文章に触れることでイマジネーションや創作意欲を掻き立てられるよう、本をどんどん手に取ることを推奨しています。
そのため文学作品や現代小説、児童文学から絵本や詩まで多数の本を集めて蔵書としていきたいと考えています。将来的にはリーディング・ワークショップも開講する予定ですので優れた蔵書は生命線です。
ここでブログをご覧の皆さまにお願いです。
かまくら国語塾の子どもたちへのギフトをご検討いただけないでしょうか? Amazonほしいものリストに、購入しようと考えている本や辞書類(500円〜)を掲載しました。
子どもたちへの贈り物として、また中本への応援・お祝いとしてポチッとお願いできると欣喜雀躍します。
(「カートに入れる」でご購入いただくとAmazonが中本のもとに届けてくれます。)
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ぜひぜひ宜しくお願いします!(ほしい順に優先度もついてます…)
開講予定だった3月7日を子どもたちは本当に楽しみにしてくれていたみたいで、延期を発表した時にがっかりした声がたくさん届きました。せっかく盛り上がっている書くことへの意欲を無碍にしてはいけない、子どもたちの気持ちに応えたいという思いで、ライティングのテーマを出してみました。
テーマは「Mr.コロナの旅」です。
不謹慎ではありますが、
というねらいからこのテーマにしました。
作品を深めていこうとすると取材も必要で、巷に溢れる情報の中から何を取り入れ、どこを題材として使うか、を考えることもきっと子どもたちの創作の幅を広げるでしょうし、新たな発見もたくさんあるのではないでしょうか。
そして、何よりも世の中が鬱屈して、ともすれば暗い気持ちで毎日を過ごすことになりかねないので、モヤモヤをアウトプットすることで子どもたちの気持ちが少しでも晴れてほしいな、という願いを込めています。
そして、、、続々と集まってくる秀作。
読んでいるこちらがワクワクします。4月4日初回はこれの発表会でもいいくらいですね!
子どもたちの作品の珠玉の書き出しをちょこっとだけ紹介。
俺は新型肺炎コロナウィルスだ。短く、MR.コロナと呼んでくれ。
俺の夢は全人類、いや、地球上の生き物全てを感染させるのが夢だ。
俺は最初武漢市の生鮮市場から始まった。
私コロナウウィルス、みんなの体の中で痛みや吐きけなど苦しませているうウィルス。本当はみんなの役に立ちたいんだ。でも、逆のことをしてしまう。
とある妖怪の世界に地球を恨むミスターコロナ軍がいました。地球を侵略すると決まり、旅の準備を始めました。
ぼくの名前はミスターコロナ。いつもは中国で暮らしているけれど、今はなんと引っ越し! 日本で暮らすことになりました。
俺は横田彰一。5年前に結婚し、2児の父となった。今は戸山科学所で助手をしている。俺の先生は戸山卓造という有名な科学者で、国民栄誉賞まで頂いている凄い人である。しかし、思い付きで何でも作るから前に毒ガスがでて大変だった。
などなど。
進捗表を「どこまで表」としてgoogle driveで共有してそれぞれの現在地を明確にしています。これは比較のためではなく、次に自分が何をすべきなのか、今後どのような作業が待っているのかを確認するもので、レッスンスタート後も作品を書き進めるたびに塗っていくものです。
もちろん、周囲のメンバーの取り組み状況は刺激になるはずですが、煽ることは決していたしません。自分なりのペースで大事に作品を積み上げていってほしいと思います。
構想が具体化してからおよそ一年。ようやく待ち望んだスタートの時がやってきます。私自身の期待感も最高潮に達していますが、参加予定の子どもたちからも高い温度感が伝わってくるのが嬉しくてたまりません。
一体どんな日々になるのでしょう?
言葉を自在に操って自分を表現し、言葉によって世の中を切り取って再び自分の中で「人生という物語」として再構成していく。
言葉を操る喜びを、自分を表現する楽しみを、週に一回ワクワクする場所で。
大げさですがその「夢」を忘れずにこれから運営をしていきたいと思います。
信じた道を突き進めることと、その道を共に歩んでくれる人がいることの幸せを噛み締めています。
今後ともよろしくお願いします。