受験を超えて

鎌倉の進学塾 塾長が考える、受験と国語とその先のこと- Junya Nakamoto -


倍率予想2019 神奈川県公立高校入試

2018.12.10


神奈川県公立高校2019年度入試の各校の人気や動向についてオリジナルの倍率予想をしていきます。今年はどうしようかと迷っていましたが、各方面から2019年版はまだか、とお声をいただいておりますのでご紹介して参ります。

毎年ながら倍率大好きである神奈川県民。理由としては昨年書いた通りです。塾主導の倍率至上主義ということですね。

年の暮れが迫ってくると倍率の話がよく出てきます。「今年の〇〇高校の倍率はやばいらしい」「△△高校はうちの塾の志願者だけで募集定員を超えるんだって」など受験生を惑わせる情報が飛び交います。しかしながら、倍率を気にしたところで一点も上がりません。「倍率の話をしている受験生は伸びない」というのはもはや定説です。敵は外にいるのではなく、あくまで内側にいる自分自身です。ネットで倍率情報などを見ている暇があれば、単語を一つ覚える、年号を覚える、計算問題を一題解く、など自分の点数を上げるための努力ができるはずです。倍率の話をしている受験生が周りにいたら冷ややかな目で見てあげましょう。

さて、これから倍率の話をします(笑)。あくまで参考程度です。むしろ各校の最新情報や取り組みなどの動向を読んでいただきたいですね。

倍率予想の概要

倍率予想はオリジナルです。神奈川全県模試(伸学工房)の倍率予想を参考にしつつ、「暫定倍率」と世に広まっている県教委発表の進路希望調査(P23,24)、さらにその他複数の模擬試験の志願者数や大手塾の動向などを掛け合わせることで算出しています。精度の高い倍率予想となるはずですが、昨年の予想結果はこちらの記事の通り(速報と分析 2018神奈川県公立高校入試倍率)。
昨年は一昨年よりも悪い勝率でしたのでもう少し当てられるといいのですが。

時間の関係上、今年もご紹介する地域や学校に少し偏りがあるのはご容赦ください。

2019年度受験の動向予想を一言でまとめると「チャレンジ志向の加速」となるでしょうか。トップ校の人気沸騰が止まらず、中堅校から上位校へのシフトも加速しています。結果として昨年の傾向だった「地域二番手不人気」の法則が解消され、「地域三番手不人気」に移行するのではないでしょうか。そして、これまでにも増して定員割れの学校が続出する気配です。2018年度都立高校では3割弱の学校で定員割れが起きました。私立高校無償化の影響だと言われていますが、2019年度入学生から就学支援金制度が充実した神奈川県でも同様の現象が起きる可能性があります。金銭面での不安が緩和されれば、偏差値中堅以下の公立高校よりも設備が充実していて学習面でも手厚く、特徴のある私立を選ぶようになることは容易に想像できます。

学力向上進学重点校の倍率予想と考察

注目度が高い学力向上進学重点校から見ていきましょう。2019年からは湘南、翠嵐、柏陽、厚木の4校が指定されることになりました。

翠嵐、湘南は2倍超の頂上決戦か

県下最難関の翠嵐と湘南はいずれも2倍超の予想。翠嵐は例年志願変更前の倍率は2倍を超えますが、今年は湘南も超えてくる予想です。湘南は東大合格実績25名を叩き出し、翠嵐(14名)を逆転。進学実績重視の受験生層も取り込み人気が上昇している模様です。三年前の翠嵐と湘南の難易度・倍率を見ると当時は湘南優位だったわけで、入学時の学力がそのまま結果に現れたと考えることもできます。

両雄を「湘南=充実」「翠嵐=勉強」とステレオタイプに分けてしまうのはいかがなものでしょうか。湘南でもストイックな勉強環境はありますし、翠嵐での行事の盛り上がりは相当なものです。高校でどのような生活を送りたいかをよく考えた上で、本当にこの2校に行きたいと「選んだ」のであれば、それに応えてくれる環境が紛れもなくあるはずです。

また翠嵐に関しては大手塾が「合格者数全塾中No.1」を取るために、自塾上位生の受験を促しているという噂もあり、今年は例年にも増してハイレベルな争いとなるかもしれません。一方、湘南もここ二年とは次元の違う人数が志願する予想です。2019年度入試はこのツートップと他校との差がさらに開く結果となるのかもしれません。

さらにトピックとしては「学芸大の踏み絵」が挙げられます。2019年度から学芸大附属高校の手続き締め切りが2月21日という公立の合格発表前に変更されました。昨年までは公立の合格発表後の締めでしたが、あまりにも辞退者が多いため学芸大が日程を変更したという経緯です。学芸と公立の合格を二つとも取ることは出来なくなりますので、Hi-STEPさんは悩ましいところでしょうね。学芸大の合格者数も全塾中No.1ですし、翠嵐&湘南の全塾中No.1も取らなきゃいけませんし。公立高校の自己採点で高得点者は公立の合格発表を待ち、失敗した人で学芸大の合格切符を持っている人はそっちを選ぶという事態を招くかもしれません。

授業力の柏陽・厚木は落ち着いた人気

人気が加熱するツートップに比して柏陽と厚木の二校は落ち着いた倍率となりそうです。元々総合型の特色検査を実施していた二校とすれば新特色検査への抵抗感も少なく、志願者を堅調に集めそうです。

「授業力の柏陽」として授業や意欲の高い生徒に対する学習環境の提供に定評があり、学習面で充実した三年間を送れることは請け合いです。厚木は広大な敷地と充実した部活動設備を誇り、運動部だけでなく文化部も活発。さらに定期試験と模擬試験を数多く行うなど学力の向上に余念がありません。数年前から国公立シフトを敷いており、特に横浜市大や横浜国大といった地元国公立大学へ進学する人が多くなっています。理系にも強く授業力が高い柏陽と厚木は国公立を目指す環境が整っていると言えますね。

湘南・翠嵐との比較が多い二校ですが、柏陽・厚木を選んだから「負け」ということは断じてありません。柏陽には柏陽の良さが、厚木には厚木の良さがあります。校風、高校に入ってから経験したいこと、自宅からの距離など、複合的に判断して選択をしましょう。様々な無理を承知で湘南・翠嵐に突撃する必要なんてありません。よく考えて自分の選択をしてください。柏陽・厚木、いい学校ですよ。

進学重点エントリー校の倍率予想と考察

2018年7月に学力向上進学重点エントリー校が発表されました。指定を受けた学校は、高い学力水準と英語力、難関大学への進学実績などの指標をもとにして該当校があれば進学重点校に本指定されることになります。新特色検査実施の有無も絡んで勢力図・倍率共に激変必至の13校の倍率予想は以下の通り。

本指定漏れの川和は陰り、新校舎の緑ヶ丘・多摩は活況

神奈川にSSKH(湘南・翠嵐・川和・柏陽)有りと煽られ、厚木を抜いた感のあった川和はまさかの進学重点校の本指定漏れ。進学重点校の指定基準が「国公立大学への合格者100名超え」と考えると58名の川和としては納得せざるを得ない部分でしょうか(川和の実績が出るのは来年以降でしょうね)。それが影響してか、今年は久しぶりに人数を集められていません。ここまで過熱気味だった川和人気が一服といったところ。それにしても部活動や行事、勉強、すべてに全力で取り組むというトレンドど真ん中の川和人気があまりにも急激に下がっているのはやや不自然な気もします。

緑ヶ丘、多摩の人気はまだ続きます。両校とも改築・改装が行われた綺麗な校舎で三年間が送れることも後押ししてか湘南・翠嵐に次ぐ人気を誇っています。充実した指定校推薦枠と加入率100%の部活動、圧倒的な盛り上がりを見せる行事など、多摩高校は中学生にとって非常に眩しく映ることでしょう。

また、他者理解を重視した特色検査を行い、「内申高い系女子」からの圧倒的な支持を誇る緑ヶ丘は、落ち着いた校風で「いい人」が集結します。良い生徒が集まることで先生たちにも余裕が生まれ、いい雰囲気に拍車がかかるという好循環。2019年度入試でついに2倍超えの可能性もあります。

しかしながら、理数教育推進校に指定されていることを見逃してはいけません。内申高い女子→私立文系大学進学ばかりという流れに歯止めをかけるため、理数教育強化を提唱し国公立大への受験を促そうという県教育委員会の思惑も見えます。翠嵐や湘南を受けると特色検査含めて理科と数学が不安なので緑ヶ丘を受験するという選択をした人は、入ってから苦労をするかもしれませんので注意が必要です。「ゆうて大丈夫やろ」と思うかもしれませんが、理数教育推進校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)を目指すという流れがほぼ確定的です。これまで牧歌的な地域トップ校だった横須賀高校が、理数教育推進校を経てSSHに指定され、突然理系の学校に変貌したことを考えると、緑ヶ丘も同様の道を進む可能性は十分あります。昨年の緑ヶ丘の特色検査がやや理数要素を含んでいたことも学校からのメッセージかもしれませんね。

自由な校風評価の希望ヶ丘、バランスの良さが光る光陵

自主性を重んじ、私服通学で自由度が高い希望ヶ丘は今年も人気を高めそうです。新特色検査の実施が決まっていますが、元々難易度が高く思考力を必要とするパズル系の特色検査を実施していたため、志願者から特別な敬遠はない模様。広大な敷地で部活動・行事に打ち込みながら自分のペースで高校生活が送れる希望ヶ丘は確かに魅力的ですね。

光陵は勉強・行事・部活動のバランスがよく、生徒からのウケも良い学校です。アクティブラーニング系の授業が多く実施されていて、公立高校の中では先生の面倒見がよく、補習や質問対応なども手厚く行ってくれます。指定校推薦枠が充実しているのも魅力の一つ。2020年度入試から共通特色実施となり、倍率が下がることが予想されますが、2019年はかなり高倍率となりそうです。ここもちょっと不自然ですね。

理数教育の鎌倉、横須賀は倍率アップ

昨年度最終倍率が低くボーダーラインも大きく切り下がった鎌倉と横須賀は、いずれも募集定員が一学級分減った影響もあり、2019年は倍率が上がりそうです。横須賀は昨年比で志願者数は減りそうですが、鎌倉は大幅に増えています。鎌倉高校の魅力は言わずもがなですが、やはり青春偏差値の高さに惹かれる人が多いのでしょうか。ただ、来年から校舎の改築が始まり校庭のど真ん中にプレハブを建てて授業を行うとのこと。運動部も校庭が使えなくなり、行事等にも支障が出そうですね。青春パラメーターが逓減しそうですが大丈夫でしょうか。

加えて鎌倉高校も緑ヶ丘同様に理数教育推進校に指定されています。進学重点エントリー校としては物足りない国公立大学合格実績を高めていくためかと思いますので、文系で生きていこうと思っている中学生は注意が必要です。

横須賀は理系色を敬遠して、昨年同様あまり人が集まらない様相です。ただ、入学者の話などを聞くと非常に前向きに取り組む生徒が多く、理系に興味があれば授業や探究活動、発表なども充実しているとのこと。地理的には厳しいですが、サイエンスフロンティア、希望ヶ丘などを考えている人は横須賀も選択肢に入れると面白いはずです。

特色敬遠の平塚江南は定員割れ覚悟

昨年度も事前の予想では倍率が低めだった平塚江南は、実際フタをあけてみると一転高倍率となりました。大手塾の動向が大きく影響してくるわけですが、2019年はそうもいかないような気がします。

これまでも特色検査は実施してきましたが、平塚江南の特色検査は英数国理社の延長線上にあるような問題が多く、五教科の応用問題といった趣が強くありました。五教科の実力がそのまま特色検査に反映するという形です。しかしながら2019年度からは選択問題があるとは言え、湘南や翠嵐受験者と同じ新特色検査を受験することになります。平塚江南受験者層からすると間違いなく抵抗があるはずで、今年は受験者が減ってしまうのではないかと予想しています。

県立高校改革実施計画(2期)として各校が指定されている施策内容、指定などの一覧は下記の通りです。詳細については県教育委員会HP(県立高校改革)をご覧ください。

横浜市立人気校の倍率予想と考察

横浜サイエンスフロンティア(YSFH)をはじめ、横浜市進学重点校である市立金沢・市立桜丘と、充実した設備で人気を博す市立戸塚の予想倍率は下記の通りです。

根強い人気のYSFH

翠嵐・光陵・希望ヶ丘との綱引きでやや分が悪いYSFHは昨年と比べると若干ダウンの予想です。昨年の1.6倍は高めですので、およそ例年通りとなりそうです。説明会等でのアピールには成功しており、中学生・保護者にも好印象の様子。附属中学校の人気も高く、学校としての取り組みは成功しているようです。STEAM教育への熱もあり、今後もしばらく安定的な人気が続くのではないでしょうか。

金沢は隔年現象、桜丘・戸塚は安定

金沢は近年レベルが非常に上がってきていて昨年敬遠がありましたので、今年は隔年現象で受験生が戻ってくる予想です。近隣の追浜高校や大船高校の人気が下火で、バランスの良い進学校である金沢に人が集まっています。鎌倉高校との比較でも落ち着いた雰囲気の市立金沢を選択する人も増えている実感があります。

桜丘は安定の人気。「二番手校不人気」の法則を昨年跳ね返し、人気を維持。今年も人気は続くでしょう。戸塚高校はやや倍率が下がる予想ですが、例年に近い人数は集めそうです。いずれも充実した設備や安心できる校風でやはり横浜市立高校人気は続きそうです。横浜市立高校人気の理由については昨年書いた下の記事もご参照ください。

*戸塚高校(普通コース)の定員に誤りがありました。大変申し訳ございません。(12月12日訂正)

空前の高倍率! 横浜市立高校 人気の秘密

旧進学重点3校の倍率予想と考察

2019年度からの学力向上進学重点校およびエントリー校の17校の指定からひっそりと外れた3校の予想は以下の通りです。

IBコース新設の横浜国際

国公立大学進学を目指す進学重点校とは趣を異にする横浜国際はエントリーさえしていませんでしたし、外れた理由も明確です。昨年度はIB(国際バカロレア)コース準備のため定員を絞っており、倍率が高く出ましたが、2019年度はある程度IBコースの方で志願者を吸収できるため国際科本体としては倍率が落ち着く模様です。

IBコースについては初年度様子見が間違いなくあると思われますので、2019年度はお買い得だと思います。IBに少しでも興味がある人は今年直撃すべきです。今の所そこまで高倍率になる様子はありませんが、定員が20名ですので風向きが変わると一気に難しくなる可能性もまだありますので予断を許しません。IBについての説明を含めて横浜国際IBコースについてはこちらの記事で熱く語っていますので是非ご覧ください。

国際バカロレア(IB)始動! 横浜国際高校の改革と挑戦

アットホームな追浜・秦野は苦戦

一方で追浜と秦野は元気がありません。個人的には好感を持っている両校。ここで盛り上げる情報をいくつかお伝えします。

追浜は55分×6の授業で勉強面での充実が期待できます。広い校庭と綺麗な図書館、自習室は文句なし。校舎は古さを感じさせますが、公立クオリティといった感じです。体育祭と文化祭は隔年開催ですが、公立としてはルールが多く節度が保たれた行事となります。真剣に行事に取り組みたい人に合っていると思います。生徒主体の学校で、校則含めて非常に自由です。自分で自分を律しながら高校生活を送れる人にとっては良い環境でしょう。部活動も厳しすぎず楽しみながら取り組めるため、三年間を通して部活動で高校ライフを充実させている人も多いようです。地域的なこともありますが、アットホームで平和。「ほどよいゆるさ」が追浜の魅力なのかもしれませんね。

秦野はICT教育推進校で、かなり整った学習環境と授業に真面目に取り組む姿勢が素晴らしい学校です。素朴で過ごしやすいという点では追浜高校と似ているのかもしれません。「進学実績! 国公立! グローバル!」と声高に叫ぶ意識高い系が苦手な方は追浜も秦野もオススメですよ。秦野高校については慧真館の岸本先生のレポートが秀逸ですのでご興味のある方はぜひご覧ください。

湘南地域上位校の倍率予想と考察

続いては例年人気が高い「海に近い」各校の動向です。SOFTSとは「七里ガ浜・大船・藤沢西・鶴嶺・湘南台」の頭文字を取っています。地域も偏差値も近く、また各校で特徴が異なるため例年選択に悩む生徒が続出する高校群です。

七里ガ浜VS大船は逆転か

永遠のライバル七里ガ浜と大船は勢いに差が出ています。旧鎌倉・藤沢学区の三番手争いでは近年、大船が一歩リードという状態が続いていました。大船高校の落ち着いた校風と進学指導の丁寧さが評価されたこと、震災での津波懸念や自由すぎる校風への否定的な見方が広まった七里ガ浜の人気が落ちたことから、この争いは一先ず決着をみたかに思われました。

ところが、昨今の「自由と青春を求める風潮」が両校の関係を再度波立てます。昨年は高倍率で合格者平均内申・平均得点共に上げてきた七里ガ浜は今年定員を一学級増やしました。にも関わらず、人気の高まりを吸収しきれていない志願者大幅増の予想となっています。両校にはおよそ100人の志願者の差が出る予想ですが、果たして。大船VS七里ガ浜徹底比較は以下の記事もご参照ください。

大船高校か、七里ガ浜高校か

人気爆発の藤沢西、”隠れた国際系”鶴嶺、湘南台は今年も…

新校舎効果もあってここ数年人気急上昇の藤沢西。個性あふれる生徒と多彩な進学先が特長でしたが、徐々にレベルが上がってきたことにより進学校に変わっていく可能性もあります。生徒の要望に応えて英語の授業や自由選択科目を増やしたりするなど、公立らしからぬ柔軟性も魅力。定員増も倍率は変わらず。強さを感じます。

一方で鶴嶺は昨年に引き続きやや低調。自由で青春、国際系とキーワードは揃っていますが、アピール不足でしょうか。校風が持っているポテンシャルは非常に高いので、今後ブームがやってくると予言しておきます。校名を鶴嶺国際に変えたら一気に人が来そうですね。短期留学や留学生の受け入れなどは出来ていますが、もう少し国際系の取り組みの枠組みをしっかりしたいところですね。

「厳しい公立」という評価が定着している湘南台は今年も人数が集まりません。部活動と勉強と生活をバランスよく落ち着いた環境で取り組むことを大切にしている学校です。「厳しいのはイヤだ」と敬遠することはありません。一度学校を見に行って雰囲気を感じてみると良いのではないでしょうか。

自由度で比べると、七里ガ浜≧鶴嶺>藤沢西>大船>湘南台となるでしょうか。SOFTSはお互いに影響しあっていますし、生徒も動きます。さらに各校の色もはっきりしていて自分に合わせて選択できるのもこの地区のいいところです。

おわりに

予想は予想。憶測が憶測を呼び大きなうねりとなることも十分に考えられますのであくまで参考程度にしてください。

今年の傾向を強引にまとめると「自由・活発・青春・おしゃれ・キレイ」が人気のキーワードでしょうか。一方で不人気ワードとしては「まじめ・厳しい・田舎(失礼!)・総合科」が挙げられるように思います。人気の偏りは今年も見えますし、中堅以下の高校の定員割れは深刻な問題となりそうです。昨年まで見えていた地域二番手校不人気の法則は今年はあまり見受けられません。記事中にある鎌倉や桜丘、金沢だけでなく海老名や市ヶ尾、神奈川総合なども高倍率となりそうです。

また、昨年との動きで見るとやや不自然なところも見受けられます。「隔年現象」でも大きなトピックがあるわけでもない学校の人気が跳ね上がっている点(もしくは想像以上に下がっている点)です。県内最大手塾の思惑が倍率を大きく動かしてくる現状は健全ではありません。最大手塾の合格実績が全塾中No.1ではない翠嵐、緑ヶ丘、光陵、多摩あたりは威信をかけて受験生を送り込んでくる可能性があるので受験生は高倍率の覚悟が必要かもしれません。送り込むとか、塾が決めることじゃないですよね、本当に。

「最も困難な道に挑戦せよ」は湘南の校訓の一つですが、響きの良いこの言葉の意味を勘違いしてはいけません。皆さんに見えている「困難な道」ってなんでしょう。「偏差値が高く倍率も高い学校に受かること」だけが困難な道でしょうか。今までに挑戦したことのないスポーツをやってみる、話したことのないタイプの人と友達になってみる、放課後の時間を使って地域の活動に携わってみる、世界に目を向けた取り組みを始めてみる、など高校入学後の人生は果てしなく広がっています。

偏差値の高い学校に受かること「だけ」を目標に学校選びをしないでいただきたいです。チャレンジは歓迎。自分の視野も広がると思います。そしてもちろん、そこに自分が求めるものや環境があるなら行くべきですし、そのための不断の努力を積むべきです。ですから、「行きたい学校に行く」「自分で選んだ学校に行く」ことを大切に志望校の選択をして、残りの日々を過ごしてください。

多くの人にとってこれまでの15年間の人生で初めて選ぶことになる自分の道。その道を切り拓けるのは「あなただけ」です。言い訳と後悔と訣別するためにできることはただ一つ。自分の力を最大限まで磨くこと。

さぁ、勉強だ。机に向かおう。